経営者インタービュー詳細
VOL.26
- 投稿日:2023.5.23
- 編集日:2023.5.23
悪いことが起こってもそのこと自体は良いことかもしれない 日日是好日 そう思うんですよ
株式会社京都機材商会
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代表取締役社長佐藤 英樹
大学を卒業してからすぐに家業に入るのではなくて、大学を卒業した1986年から1991年の5年間はコンピュータ関連の会社に勤めていたんですよ。家業に入ったのは、1991年のバブル終盤の時期、先代社長の父から、「忙しすぎて人手が足りないから戻って来てくれ!」と言われたことがキッカケでした。なんせ、当時の私はコンピュータが大好きでしたから呼ばれるまで戻るつもりはなかったんですよ。しんどいと言われたので戻って来たわけですが、戻って来て家業に入る以上、将来は継ぐんだろうなと思っていました。
現役の社長として、まずはしっかりと自社の会社がより良い会社になるよう舵取りをする立場だと考えています。私たちの管工機材や住宅設備の業界全体をよくするような舵取りを……と、ここまで広がると会長職のように現場から距離を置いた立場の方がすべきことのように感じるので、現役である私は、まずはしっかりと自社の舵取りをしたいと考えています。
日日是好日。これを大切にしています。毎日、色々なことが起こり、それを受けて私たちは色々なことを感じます。毎日起こることのなかには良いこともあれば悪いこともあります。その中でも、悪いことが起こったときには、これはこれから何かポジティブなことが起こるキッカケだと思っています。そんな風に全てにおいてポジティブに向き合い行動し、物事を決断してきた結果、今では仲間内で「ダメと言わない佐藤君」なんて言われたりしています。
会社が将来進むべき方向を考えるに当たり、色々な可能性や選択肢を探しています。その一環で、従来の管工機材や住宅設備を卸すだけではなく、自社で工事依頼を請けたときに対応できるように、建設業の許可を受けた工事会社を設立しました。「とりあえずやってみる」という精神の元、将来の様々な可能性や選択肢集めに最も時間を使っています。
昨年から続くコロナ禍が一番のピンチと言いますか経営の局面であるように思います。お陰様で弊社はこれまで、比較的順調な経営を続けることが出来てきました。しかしながら、昨年から続く新型コロナウイルスの影響からは逃れられず、売り上げが下がっています。これを少しでも打開するために、Amazonにバルブを出品したりしています。これも先程申し上げました、将来の可能性や選択肢集めの一環です。まだ、現在のコロナ禍の影響を乗り越えたとは言えませんが、今後避けては通れないであろう弊社におけるインターネットの活用法の一つとしてインターネットを使った物販は継続していきます。また、このタイミングで再度「経営」について勉強をしようと色々なことに取り組んでいます。
弊社のクライアントのほとんどは、設備工事業や水道工事業といった業者の皆様です。そんな皆様の工事や作業がスムーズに進むようにサポートすることが弊社なりの貢献だと考えています。また、大手企業の場合、お客様の担当は3~4年で変わることが通例です。その度に、お客様は新しい担当者に色々な説明をしなけれなばなりませんし、担当者の変更自体がストレスになるケースが多いです。それに対し、弊社は担当者を変更しないので、お客様と長年お付き合いさせて頂くことで阿吽の呼吸を実現することが可能となっています。また、弊社は営業担当、事務担当、配送担当が密に連携していますので、商品を発注頂いてから納品までを可能な限りスムーズに行っています。この体制が弊社の強みであり、誇りを持っています。
おかしな表現になるかもしれませんが、私は学校の用務員さんのような動きをするようにしています。営業担当、事務担当、配送担当の全員がとにかくお客様と向き合いやすいように、仕事がしやすいように、そんな環境作りを心掛けています。
まずは、弊社の社員の皆に会社や、そこで働く自分自身の将来に対して明るい期待感を持ってもらいたいと考えています。その為に、京都機材商会、工事会社、モノを販売するAmazon、モノ+サービスを販売する通販サイト。この4つの事業を具現化していこうと計画しています。また、こういったことを具現化し機能させることで、地域の皆様のみならず、広く皆様のお役に立てる会社になりたい。そんなことを考えています。